ただ尊敬されたいだけの「経験者」を見極めるポイント。―司馬遼太郎『功名が辻(四)』

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「経験が多いということも、しょせんは否定的な意見を豊富にいえるというだけのことで、だからどうしようという案を思いつくに至らぬ。とすれば、未熟と五十歩百歩か」

101ページ

司馬遼太郎『功名が辻(四)』を読みました。

本書からの学び

経験が多くても、否定するだけで代案を出せなければ未熟者と対して変わらないことが分かりました。

センのつぶやき

1.否定するのは簡単

否定するのは簡単。
ちょっとでも危なそうなところがあれば、それを述べればいいだけだから。

経験が多ければ視点も多くなっているだろうから、簡単に危なそうなところを見付けることができる。

経験者の方が素早く否定することができるだけで、否定すること自体は経験者でも未熟者でもできる。
つまり、否定するだけでは「経験者」としての価値は生まれないということ。

2.「経験者」の価値

「経験者」としての価値を生むためには、物事を成功する方向に導かなければならない。
危なそうで否定するなら、成功への筋道を示さなければならない。

未熟者にはそれができない。
なぜなら、圧倒的に経験が少ないからだ。
代案を出すことができても、その代案が確かに成功に導くかはなかなか保証できない。

経験者は違う。
これまであれこれやった経験があるから、どうすればどうなるか、想像できる。
だから成功を保証するような代案を出すことができる。

3.「経験者」に力量があるか見極める

「経験者」として自分のステータスを示そうとするなら、相手を成功に導く力が必要。

「経験者」と言いながら、人のことにただ口を出すだけの人は「経験者」としての力量は備わっていない。
ただ自分が「経験者」として尊敬されたいだけ。


自分の関わる「経験者」にきちんと力量があるのか、見極めなければならない。

相手を否定したり、口出ししたりするだけの「経験者」に力量はない。
口出ししながらも、成功への道筋を示せる「経験者」には力量がある。

まとめ

否定するだけの「経験者」は、未熟者と同じ。


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